インドに恋する1ヶ月〜プロローグ〜
2012年 03月 19日
2012年2月、ヤシの木が茂る南インド・ケララ州を中心に旅をしました。
失われた心のかけらを探す旅。
そう思って旅立った1ヶ月。
穏やか気候と、人々の優しさに触れる旅。
自分の宇宙をさまよう旅。
今日から数回に分けて、
インドに恋したお話をお届けします。
旅とは、人生を豊かにするもの。
時に人生をも変えてしまうもの。
インドに行く事になったのは、
一緒に働く友人、ダビデが誘ってくれたからだった。
去年私がインドにいきたいと言っていたのを覚えていてくれたのだ。
この話がでた10月ごろ、私はなんだか疲れていた。
いったいなんでこんなに疲れているのかわからなかった。
心が疲れているのか、体が疲れているのかもわからない。
とにかく、なんだかすり切れて、薄っぺらになってしまったみたいだった。
正直そんな状態だったから、
旅行するのもなんだかおっくうに感じていた。
インドに行くなら日本に帰りたい気持ちもあった。
だからすぐに「行くー!」なんて言えなかった。
が、何が私の背中を押した。理由はよく覚えていない。
「私もいくよ」とつい言ってしまった。
言ったからには後には引けない。
なぜか一番遅くチケットを取った割に一番安く手に入れる事ができた。
ビザも一緒にいく友人達がまとめて申請してくれた。
なんだか流されるようにインドに行く事が順調に決まっていく。
そんなこともあってか旅の前って心がわくわくするのに、今回は何も思わない。
ただ日常の流れのままインドにいるような感じになったといえばいいだろうか。
私がインドでやろうと決めていたのは、
南インドにあるシヴァナンダヨガのアシュラムに2週間滞在することだけ。
これも去年やろうと思っていた事だったので、今年に関しては自分で何も考えてもいない。
後は流れでいいや。そんな感じ。
結果としてインドを旅するなら実際それでよかった。
そして日常を淡々とこなしていくうちに、出発の日が来たのだった。
by ayakaze0109
| 2012-03-19 07:44
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